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コラム

情報/トピックス
繰り返される無免許運転
~交通違反常習者は交通事故率が高いことを覚えていますか~
公開:2025年7月17日
2ヵ月で3回逮捕された無免許運転犯(鳥取)

 2025年3月31日に鳥取県の県道の交差点で小学生をはねて意識不明の重体にした74歳の犯人が、3日後に釈放されたその日(4月3日)に高校生をはねてそのままひき逃げをして、4月11日に再び逮捕されたという事件がありました。その際に免許取り消しとなっているにもかかわらず、車を運転し続け、5月7日に無免許運転をしたということで6月10日に3度目の逮捕となりました。にもかかわらず、犯人は「運転していません」と容疑を否認しているようです。


交通違反を繰り返す人は交通事故を起こしやすい

カーブを曲がりきれずに起こした無免許運転死亡事故(神奈川)

 2025年1月11日深夜、神奈川県川崎市では16歳から17歳の男女4人が乗っていた車が電柱に衝突して、乗っていた4人のうち2人が死亡するという交通事故がありました。

 カーブを曲がりきれずに横転した後で電柱にぶつかったとのことですが、カーブを曲がりきれずに横転するということは、どれくらいのスピード超過だったのでしょうか?

 運転していた16歳の無職の少年は無免許だったようで、車は親の会社名義だったようです。



交通事故を起こした無免許運転の車には同乗者が乗っていることが多い。

駐車場で無免許で車を運転した犯人の発言(静岡)

 2025年6月11日、静岡県浜松市の駐車場で車を他の車両にぶつけたにもかかわらず、現場から逃走したということで22歳の女性が逮捕されました。その女性は免許停止処分中で、無免許運転と事故不申告で逮捕されたようです。

 逮捕された犯人は、「運転してはいけないという意味が分からない」と言っているそうです。



無免許運転をする人は、ひき逃げ・無申告の割合が圧倒的に多い。



3年以上無免許運転を続けて交通事故を起こした犯人の裁判(佐賀)

 2025年2月、3年以上無免許運転を繰り返し、交通事故を起こして無免許過失死傷の罪に問われた82歳の犯人が佐賀地方裁判所で懲役8月、執行猶予3年の判決を言い渡されました。犯人は無免許で運転を「100回以上はしている」と供述したようです。

 免許更新は難しいと病院から伝えられたため、2020年に免許を更新せず失効したまま車を運転し続けていたことになります。



発覚するまで無免許運転を続ける者たち

 2025年6月24日、北九州では20年以上無免許運転を続けた64歳の犯人が現行犯逮捕されました。犯人は20年以上前に交通違反が重なり免許取り消しになったようです。犯人は「車は知人から借りた」と話しているそうです。

 また、兵庫県豊岡市では15年半も無免許運転を続けていた42歳の教諭が2025年3月26日付で懲戒免職になりました。この元教師は、2004年に運転免許を取り消されたにもかかわらず、その後も豊岡市の中学校には自分の妻の運転免許証の番号を届け出て無免許運転を続けていたようですが、通勤途中で交通事故を起こしたため無免許運転が発覚したようです。

 さらに静岡県焼津では2025年5月、交通違反を繰り返し、一昨年に免許取り消しになった32歳の高校教諭が高速道路を無免許のまま車を運転し、執行猶予付有罪判決を受けたことで同じく懲戒免職となりました。1年3ヵ月の間学校に報告することなく通勤手当を受給し続けていて、「逮捕されなければ無免許を隠して運転をし続けていた」と言っているようです。

バイクでの無免許運転の事例(兵庫)

 2025年6月1日、兵庫県神戸市では無免許でミニバイクを運転して交通事故を起こし、ひき逃げをしたとのことで50歳の犯人が逮捕されました。犯人は、前日に市道の交差点でミニバイク同士の交通事故を起こし、相手に怪我をさせたにもかかわらず、立ち去ったようです。相手の大学生が「大丈夫ですか」と声をかけたにもかかわらず、「大丈夫です」と話してその場から逃げたことでひき逃げの罪も重ねたようです。

 また明石市では6月24日、無免許のうえ集団で共同危険行為を行った罪で25歳の犯人を含む男女5人を逮捕したそうです。逮捕容疑は3月23日に5台のバイクで共同危険行為を行い、赤信号を無視して運転を続けたということです。


無免許がばれるからと逃走した犯人を逮捕(東京)

 2025年4月、東京都台東区では信号機のない交差点の一時停止を無視して運転し、右から来た車と衝突した32歳の外国人女性が、「無免許がばれるから」という理由で、相手にけがを負わせたにもかかわらず救護措置を取らずに逃走したという事件がありました。この外国人女性は2021年に日本の運転免許を取得したにもかかわらず、速度違反や安全進行義務違反などの交通違反を繰り返し、警察に出頭しなかったり、運転講習を受けなかったりしたことで、2024年に運転免許が取り消された後も運転を繰り返して交通事故を起こしたものです。



無免許運転をする人は、交通事故につながる危ない運転をする人が多い。


 出典:ITARDA INFORMATION No.99 無くそう無免許運転による事故


免許取り消し後に免許証を返納せず無免許運転を繰り返した確信犯(広島)

 2025年6月24日、広島では2024年に交通違反の累積で免許取り消しになったにもかかわらず、警察に免許証を返納せずそのまま運転を続け、2025年4月に交通違反をした際にその運転免許証を提示して逃れようとした23歳の犯人が逮捕されました。警察がその後照会をした際に無免許であることがばれて、その後も無免許運転をしていることで逮捕に至ったようです。運転していた車は他人名義でインターネットで購入したと言っているとのことです。


無免許運転をする者は交通違反常習者の可能性が高く、非常に危険

 以上の事例でもわかるように、無免許運転をする人は、過去に交通違反を累積して免許を取り消されたり、交通事故を起こしてもばれないようにひき逃げをしたりという、非常に危険な運転者の可能性が高いことがわかります。

 さらに死亡・重傷事故という重大事故の発生比率も圧倒的に大きくなっています。





 また、事例ではあらゆる年齢層で無免許運転者が交通事故を起こしていますが、その全ての年齢層において、重大事故を引き起こす可能性が高いことが分かっています。特に10代では約3.4倍、80歳以上では約2.7倍になっていることが要注意です。




 さらに無免許運転をする人は、スピード超過の運転をすることが多く、まさに危険運転に近い運転をしている割合が高いといえるのです。




 無免許運転をする人は、交通違反をする人が多いため危険だと書きましたが、その違反が累積して免許取り消しになった人が多いことを考えると、当然の結果とも思われます。問題なのは、免許取り消しになるほど交通違反をしてきたにもかかわらず、さらに無免許で交通違反を繰り返していることです。
 もちろん、スピード違反だけでなく、飲酒運転の比率も高くなっています。なんと約12倍という高率です。




 無免許運転をする人の重大事故発生割合は、免許を持つ人の飲酒運転の場合と同程度に高いのですが、無免許運転をする人は、さらにそれに加えて飲酒運転をする可能性が約12倍も高く、それだけで非常に危険な運転者であることがよくわかります。






無免許運転を許さない見逃さない社会を築くためにも安心運転を!

 無免許運転をする人は交通違反をする割合が非常に高く危険なうえに、交通事故を起こした後にひき逃げや無申告で逃げて救護措置を行わない傾向も非常に高いことが統計ではっきりしています。

 また免許を取り消されているにもかかわらず無免許運転を続ける人は、免許がなくても運転はできるし、見つからなければ問題ないと考えていることが多い可能性が高く、それ自体危険な考え方であることを理解していません。

 交通違反を繰り返す人は交通事故を起こす可能性が高いことは統計でわかっているので、無免許運転をする人が交通事故を起こす可能性が高いことはそれだけでもわかります。

 また若い世代を中心に一度も運転免許を取ったことがない無免許運転をする人は、もともときちんと運転を教わったこともなく、運転技術が未熟な可能性が高いことに加えて、スピード違反を起こしがちという非常に危険な運転者でもあります。

 無免許運転をする人はこのような交通ルールを守るという意識が非常に低い人が多いことに加えて、交通事故後に負傷者を救護しないで逃げるなど、交通モラルが非常に低いことも挙げられます。

 社会から無免許運転をなくすことは、交通事故を減らすために、さらには重大事故を無くすためには非常に大切なことです。

 そのために社会全体で安心運転をこころがけ、他の運転者や歩行者に気づかい、交通ルールを守ることがあたりまえの社会づくりを目指すことが大切です。


監修

大阪ガスオートサービス
大阪ガスオートサービス株式会社
SAFE推進部 安心運転訓練センター
企業ドライバーに特化した安全運転教育を提供し続け、約30年。
受講企業数400社以上、受講者数は13万人を超える(2025年3月末時点)。
交通心理士/心理士補、指定自動車教習所検定員/指導員、自動車整備士/検査員、交通機動隊白バイ隊員など、豊富な知識と経験を持つ講師陣が、多角的な視点、専門的知見により、安全・安心運転ドライバーへと導く。
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